佐藤 由華
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腰痛で苦しんでいる方は大勢いる
福祉用具として高齢者の方々のケアをさせていただいていますが、相談内容は多岐にわたります。
特に女性の方からお受けするのが、家事・料理をするときに台所に立ち続けて作業すると腰に負担がかかり、辛い・痛いというご相談です。
腰痛の原因、知ってますか?
慢性の腰痛ってどうやってなるかご存知ですか?
私は重いものを無理に持ち続けることで腰が悪くなるものだと思っていました。
(介護士の方などに多いですよね…)
腰痛の原因は前かがみになると1.5倍、20kg以上の物を持ち上げると2.2倍腰痛リスクが高くなり、これがずっと蓄積されることで、ある日腰痛を発症します。
そう、ただ前かがみになるだけで腰痛になるリスクが蓄積されるのです!!
つまり、腰痛にならないためには今から気を付けなければならないのです。
台所作業は腰痛になる危険がたくさん!?
しかし、もうすでに腰痛がある人にとっては予防も何もありません!
腰に負担をかけないように過ごすのが一番。
しかし、家事は腰に負担がかかる動作ばかりです。
皿洗いも前かがみになりますし、野菜やお肉を切る作業も前かがみになります。焼いたり炒める作業も前かがみですね。下の棚にあるお皿を取るときも前かがみになり、調味料を取るときも前かがみになります。
これだけ前かがみになる作業が多いので、台所での腰痛予防はいかに前かがみになること避けられるかになります。
その① シンクにもたれるという方法
その一つにシンクにもたれるという方法があります。
そのままもたれるのが痛い方は【もたれてシンク腰楽】というものがあります。(2,090円)
TORIで取り扱っているので、販売することができます。
とても楽にもたれることができますが、シンクの幅との相性があります。
8.5cm以内が対応範囲ですが、あまりにも細すぎるとぐらつくので注意が必要です。
ふくよかな方で、立ち続けていると膝や腰に負担がかかる方などに重宝されています。
道具を使わずに前かがみにならない方法として、
足を前後に開いて、片足だけ踏み台に乗せるという方法が以前テレビでやっていました。
私は肩幅以上に足を開いて身体を低くし、丁度良い高さにしています。
その② 椅子に座るという方法
立つこと自体が辛い方は椅子に座って行いましょう。
キッチンチェアというものがあります。
これはキャスターがついているので移動もしやすく、シンクの高さに合わせて昇降できるので、椅子に座って作業したが台所が高くて作業しにくいということもありません。
しかし、シンクの高さに合わせると足が浮いてくる方もいらっしゃいます(私)
その場合、移動が難しいのでたくさん動かなければならない料理中はもどかしいかもしれません。
台所が狭くてあまり大きいものだと邪魔になる方などはこちらを選ばれます。左右に動きやすいそうです。
楽天など通販でご購入ください。山善のCB-172が人気なようです。
キッチンチェアだと転倒しそうで怖いという方もいらっしゃいます。
そんな方は要介護②以上の方であれば、昇降椅子をレンタルすることができます。
【ベラ・ユニ21】は活動する人用の移動椅子で、自動で昇降ができ、キャスターがついているので足で移動ができます。またブレーキもあるので止まっている間も安心です。(1870単位)
↓↓↓滝澤が紹介しています
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車いすや6輪車いすでも台所では作業がしづらいです。【ベラ・ユニ21】があると車いすよりも楽に移動ができ、台所に合わせられるので作業がしやすくなります。
その③ しゃがむことが辛い方には
下の引き出しのものを取るときにしゃがむこと、そこから立ち上がることが辛い方や、ちょっとした椅子があると作業が楽になる方は座面付きの手すりはどうでしょうか?
パナソニックの【スタンディ】という用具があります。
手すりとして介護保険でレンタルすることができます(330単位)
しゃがむときには手すりを持ってしゃがんで、立つときは座面を押してたちあがります。
ちょっとした休憩には手すりにもたれかかっても大丈夫ですし、座面にこしかけても大丈夫です。
座面は不要な時はしまえるので移動のときに邪魔にもなりません。
その他の腰にくる原因
シンクの高さではなく、蛇口の高さが低かったり遠い場合も腰痛になりやすいです。
そんな時はウォーターガイドを付けて手元に引き寄せることも大事です。
ウォーターガイドは浄水器につけられるものが今のところ見つかっていません。
ウォーターガイドは100円ショップや東急ハンズなどの雑貨屋で取り扱いがあります。
普段の生活で意識するだけでも腰痛を予防することができます。毎日の積み重ねですね!!
シャワーも前かがみでやるのではなく、背中をむけて反るようにやりましょう。
重たいものを持つときは腰を曲げて持ち上げるのではなく、足を曲げて持ち上げましょう。
毎日のことなので身体への負担は最低限に抑えたいです。
リハビリで筋力を維持・向上していただき、用具を使って負担を軽くしていきましょう!!!!!