滝澤 将弘
Takizawa Masahiro1. 日本の玄関は危険がいっぱい!?
みなさん、こんにちは。株式会社TORIのTAKIZAWAです。
突然ですが、玄関に設置する手すりと聞いて何を思い浮かべますか!?
もちろん、壁にタテやヨコの手すりが設置されている光景を思い浮かべる方が多いかと思いますが…
実は介護保険でレンタルできる製品もたくさんあるんですよ!
介護保険制度では、介護度に関係なく【手すり】を設置する工事が保険の給付対象になっています。
そんな手すりの設置工事の中でご要望の多い場所は、浴室・トイレ・玄関の3か所です。
特に日本の文化として、玄関は靴の脱ぎ履きをしなければならず、段差(上がりかまち)の昇降が必要になる住宅もまだまだ多いのが現状です。そのため高齢者にとって玄関は危険な場所の一つです。
- 段差昇降時の転倒・転落
- 靴の着脱動作時のふらつき
- 玄関マットで滑って転倒
- 上がりかまちからの立ち上がり
2. 玄関に設置するレンタル手すり
介護保険制度では、壁に手すりを設置する工事だけでなく、床に置いたり天井から突っ張ったりする手すりもレンタルの給付対象にしています。
例えば…
『あがりかまち用たちあっぷ』
介護保険制度をご存知の方には、一番なじみのある製品かもしれません。
こちらの製品は床に置くだけ!という簡単な手すりです。
手すりも両側か片側かを選択できるうえ、場合によってはステップ台を付属してくれる介護ショップもあります。
安定感も抜群で一番オススメです。
ただし、安定感があるために重いことが一番の欠点です。高齢者だけでなく普通の方でも移動することは困難で、お掃除などの際にとても不便を感じてしまいます。
『バディーⅠ L型サイドバー』
こちらの製品は、床から天井まで突っ張るタイプの手すりです。
突っ張るタイプの手すりは様々なメーカーから発売されていますが、どの製品も固定力が高く、ぶら下がってもビクともしません!
もちろん設置できる条件は限られていますが、設置できれば一番重宝するかもしれません。
ただし欠点としては、天井の強度と見た目のインパクトです。
どうしても玄関という場所柄、お客様を迎えるためにスッキリさせておきたいという心理が働くのが人の常だと思いますが、大きな柱が突如出現したことにより、心理的負担が大きくなってしまいます。
3. アットグリップのご紹介
そこで、今回ご紹介する製品はアロン化成㈱から発売されています【アットグリップ】というレンタル対応の玄関手すりです。
【アットグリップ】は玄関に置いたり、天井から突っ張ったりするわけではなく、日本家屋なら必ずついている「かまち材」に、挟み込むようにして固定する新しいタイプのレンタル手すりです。
床に穴をあけることもなく、外した後も傷が目立ちません。
設置スペースや目ためのインパクトも少なく、玄関になじむように設計されているため、ほとんどの日本家屋に設置が出来ますよ。
※かまち材がないマンションなどには設置が出来ません。
4. まとめ
高齢者にとって転倒リスクを軽減することは、寝たきりを予防することと同じ意味を持ちます。転倒がきっかけで様々な二次障害が発生し、寝たきりを助長しているとも言われています。
介護保険制度で設置できる玄関手すりは、たくさんの種類があるので自宅の環境に合った手すりを設置することをおススメします!
転倒予防には早め早めの予防が大切ですね。