名古屋市の福祉用具・介護用品ならTORI（トーリ）

みなさん、こんにちは！株式会社ＴＯＲＩのTAKIZAWAです。

今さらですが、わたし体は男です。なので温泉に行った時には男湯に入ります。

でも、これからの多様性の時代に男湯か女湯の二択しかないこと…しっかり議論（理解）しておかなければならない問題ですね。

さて今回は、そんな温泉（大浴場）についてお話させていただきます。

当社のお客様で、足が悪く歩行も不安定な80代男性がいました。奥様と二人暮らしでしたが毎日自宅のお風呂に入ることが日課でした。

もちろんデイサービスにも通っていたのですが、デイサービスで入浴して帰ってきてからも自宅で入浴されていました。

わたしが「どうしてそんなに毎日お風呂に入られるんですか？」と尋ねたところ、元々肉体労働の仕事をされていたようで、「毎日入らないと汗かいて気持ち悪くて…」との事でした。

確かにわたしも体調が悪くない限り毎日入っていますので、この感情は当たり前なのですが、詳しくお話を聞いてみると本当は温泉が大好きで、月に何度も温泉旅行に行かれていたそうです。

するとご本人様から「またいつか温泉に行きたいなぁ～」とボソッと言われました。わたしはてっきり長時間移動などの問題なのだと勝手に思っていましたが、実はご本人様にとって温泉の大浴場は滑りやすく、広くて掴まるところもないので不安だということが分かったのです。

わたしはすぐに何か良い道具はないかと思い手あたり次第調べたのですが、専用の福祉用具はなく、想像する限りプールや水辺のレジャーで使用するウォーターシューズに行き当たりました。

確かにウォーターシューズは滑りにくく大浴場などでも使用できそうでしたが、問題は裸にウォーターシューズという見た目と浴槽の中まで入ってよいものかという疑問でした。

実際に、我が家でウォーターシューズを履いて入浴実験をしてみましたが、やはり見た目はとても恥ずかしく、浴槽に入ることも何だか心が痛みました。

そこでさらに色々調べてみると、マリンスポーツ用のソックスや簡易的なウォーターシューズなど大浴場でも使用出来そうなものがたくさんありました。

ただどれをとっても見た目が…。

そんな時ついに発見したものが、プールエクササイズやプール内でのウォーキング用に販売されていた【アクアラン】でした！

【アクアラン】はシューズでもソックスでもないサポーターという分類のため、かかとが大きく開いていてつま先も出ています。そのため履いているときは全く違和感なく足にフィットします。

早速わたしも購入して実験しましたが、浴室内でも滑ることなく安心して使用出来ました。

さらに課題であった見た目もベージュ色が販売されているため、体に馴染んでいて全く気になりません。なので浴槽の中に入ることも恐らく気にならないと思います。

欠点としては、5本指構造になっているため履くときに少し時間がかかります。（一般的な5本指ソックスよりは履きやすかったです。）

【アクアラン】はもともとプール用に開発されていましたが、応用すれば様々な場面で様々な方々に使用できるものではないでしょうか!?

入浴は日本人にとってとても重要な行為です。

清潔を保持するだけでなく、心身の回復にも役立つはずの入浴を年齢や障害の有無で諦めてしまうのはもったいない！

このブログが少しでもみなさまのお役に立てることを願って、今日も男湯に入ります。