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ポータブルトイレのお手入れ大変ですよね…!?

2021.09.07

滝澤 将弘

Takizawa Masahiro

1. 高齢者のトイレ事情

みなさん、こんにちは。株式会社TORIのTAKIZAWAです。


 


突然ですが、みなさんはトイレ掃除好きですか!?


 


私は…好んで掃除するタイプではありませんが、やっぱり汚れているのは気になるので嫌々掃除しています。



そこで、今回はそんなトイレ掃除にスポットを当ててお話をしたいと思います。


当社のユーザである在宅高齢者のみなさまは、何らかの疾患を抱えて生活されているため、歩行が不安定だったり排泄動作が不安定だったりと、排泄動作全般に問題を抱えていらっしゃいます。


 


そのため、トイレまでの廊下に手すりを設置したり、段差を解消するなどのバリアフリー工事を行うこともありますが、一番多いのは失敗しないために紙パンツを履くという選択です。


 


もちろん紙パンツを履くことが問題なのではなく、一番の問題は尿意便意があるのにすべての排泄を紙パンツの中で済ませてしまうことです。


もしかしたら環境を整備したり、ちょっとした声掛けだけで排泄問題は解決してしまうかもしれません。


 


そこで今回のお話は、ベッドサイドなどに設置する【ポータブルトイレ】にスポットを当ててみたいと思います。


※【ポータブルトイレ】とはトイレまでの移動が困難な方などに使用する簡易トイレの事です。


 


高齢者にとって、特に夜間のトイレ移動は身体が覚醒していないうえに、暗く不安定な状態で移動するため転倒リスクが非常に高まります。


2. 従来からのポータブルトイレの選び方

排泄ケアは、個人の尊厳にかかわる大きな問題です。


可能な限り今までの環境に近い形で排泄が行えるように、住環境整備や福祉用具活用方法を検討する必要があります。


 


そうした中で【ポータブルトイレ】の役割として、トイレまでの移動距離を短縮することで転倒事故を予防したり、自力での排泄を可能にしてQOL(生活の質)を高めることを担ってきました。


 


しかし従来の【ポータブルトイレ】の選び方と言えば、『家具調トイレ』か『樹脂製トイレ』の大分類から選び、細かな機能を選定するといった方法が一般的でした。


 


それは現在も大きく変わっていませんが、この選び方ですと使用する本人の状態や自宅環境を考慮していたため、実際に介護する家族の立場はあまり考慮されていませんでした。


3. ポータブルトイレの2大問題

さらに【ポータブルトイレ】を実際に使用してみると、必ず家族は二つの大きな問題に直面してしまいます。


 


それは…『汚物処理』『ニオイ』の問題です!


もともと【ポータブルトイレ】は本体内側に専用バケツを設置して、排泄後にそのバケツをトイレなどで処理していましたが、最近では家族の汚物処理に対する意識の変化や介護負担、洗浄などを行う場所の問題などによって、家族のみならず本人の意識としても、導入に対して消極的になっていました。


 


またニオイの問題については、使用している本人は気付かないことが多いため、家族に対して精神的負担を強め、在宅介護の大きな課題となっていました。


 


空気清浄機や消臭剤を置くなどといった対策も取られていましたが、使用する本人にとっては視覚的な圧迫を与えられ、家族への配慮により【ポータブルトイレ】の使用をさらに消極的にさせていました。


 


最近では、【ポータブルトイレ】の使用頻度を下げるために、水分摂取の量を抑える方まで出てきて、室内での熱中症に対する課題も浮き彫りになっています。


株式会社TORI(トーリ)は愛知県名古屋市を中心に福祉用具のレンタル、介護用品の販売、バリアフリー工事等リフォームなどケアマネさんや利用者さんに向けて様々なサービスを提供しております。祉用具の中でも例えば車いすや手すり一つでも様々な形や仕様の違うものがあり何を選べばいいかわからない、おすすめで便利な福祉用具はないかなど、ケアマネさんやご利用者さんに向けて有益な情報の発信を行っています。障がいががあっても介護が必要でも、私は私らしく自宅で暮らしたい!TORIはそんな当たり前の日常を、福祉用具・介護用品を通して豊かに暮らせるサポートします。