1. 東日本大震災から10年
みなさん、こんにちは!株式会社TORIのTAKIZAWAです。
突然ですが、みなさんはご家族で災害について話し合ったことはありますか!?
家の耐震について…備蓄品について…避難場所について…
話し合うことはたくさんありますよね!我が家では被災後もどれだけ普通の暮らしが送れるかという事を念頭に様々な準備をしています。
そこで、今回は「家族と災害」についてお話していきます。
みなさんの脳裏にもきっと焼き付いていると思いますが、あの東日本大震災から10年が経過しました。
わたしはその当時、仕事中で車の運転をしていました。まったく地震には気づいていませんでしたが、お客様宅に訪問したら「ちょっとこれ見て!!」と慌てた様子でTVに写る津波の映像を見ました。
あまりの衝撃に「これはどこの国ですか?」と聞いてしまったぐらいです。
いま思えば、あの地震が東海地方だったら私は無事に生存できていたのでしょうか!?そして無事に自宅に帰れたのでしょうか!?
その当時は準備も心構えもまったく出来ていませんでした…。
2. 私がまず最初に始めたこと
そんな準備も心構えもまったくしていなかった私が、まず最初に始めたこと…
それは…これから絶対に起こるはずの大震災に向けて勉強することでした。
自分が体験したことのないことや教えられていないことを知識として吸収することで、頭の中を整理しようと考えました。
愛知県にある名古屋大学には災害に対する市民講座がたくさん設けられており、わたしはその中の市民コースと企業コースを1年以上かけて勉強しました。
みなさんも「いったい何から始めればいいんだろう…!?」と思われれているなら、無料の市民コースなどで知識を得ることから始めてみませんか?
3. 家族で話し合うべき3つのこと
そこで様々なことを学びましたが、私が感じたのは災害時のフェーズ(時期)によって対策は変わってくるのではないか!?という疑問でした。
例えば、発災直後の【緊急期】と避難所などで生活を営む【復旧期】、さらに自宅で生活ができる状態になる【復興期】とでは、必要なモノや対策が全く変わってきます。
いまここですべてについて結論付けることは出来ませんが、少なくとも私がお伝え出来ることは家族間でよく話し合っておいてください!ということです。
そこで少しでもみなさんのお役に立てるように、【家族で話し合うべき3つのこと】と題して以下の通りお伝えします。
①家の中の安全について話し合う
②避難する場所を話し合う
③被災後の生活を話し合う
① 家の中の安全について話し合う
まず一番最初に話し合っていただきたいのは、命を守ってくれるはずの家の中のことです。
命あっての避難生活です。
・地域のハザードマップを確認しておく
・家の構造を確認しておく(耐震性能等)
・家の中で一番安全な場所はどこかを確認しておく
・家の中で危険な場所を確認しておく
・予算を決めて少しずつ危険な場所を減らしていく
② 避難する場所を話し合う
次に家族で共有しておいてもらいたいことは、どこへ避難するのか…という事です。
家族と会えない時間が長ければ長いほど、大きなストレスを抱えてしまいます。特に子供にとっては不安が大きく、後々には心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症することも想定されます。
・避難場所を決めておく
・数日間会えないことも想定しておく
・地域住民の方と共有しておく
・学校や保育園・幼稚園などによって避難場所が違う事を確認しておく
・避難ルートを確認しておく(危険個所をピックアップ)
③ 被災後の生活を話し合う
最後に、一時避難後の生活を想定しておくことが大切です。
命が助かって家族とも再開できた後、復旧期に生活することを想定して様々な準備をしましょう。
・復旧期はどこで過ごすのかを検討しておきましょう(安全な場所の確保)
・家族が自宅以外で生活をする場合の問題点を検討しましょう(高齢者や女性・子ども)
・長期間の避難生活を想定して準備するものを確認しましょう
・予算を決めて少しずつ備蓄を始めましょう(保管場所も確認)
・ローリングストックを検討しましょう
4. まとめ
災害はいつ起こるか予測ができません。しかし必ず起こります。
そのことを念頭に置きながら、家族でいつも話し合っておくことが大切です。
また最初に決めたことは、必ず忘れます。定期的に再確認と共有が必要です。