人生いろいろ おむつの当て方いろいろ
私は色々な団体が主催するおむつの研修を受けてきたのですが、おむつの当て方って研修先や団体によって違ってくるのです!!
さらに時代によっても変わってきます。講師の方に聞いたら、5年前看護士や介護士の学校の授業で教えていたことが今ではタブーになっていたりするそうです。
おむつの進化が早いので技術もそれに合わせるのに必死ですね。
介護士の当て方、セラピストの当て方、メーカーの当て方と色々で面白いのですが
私は【おむつフィッター】を受講したときに【むつき庵】さんから教わったやり方で当てています。
(一番何度もやったから身に付きやすかったです)
今回はあて方について動画を作りましたので、ご覧いただけたらと思います!!
パンツ型紙おむつの当て方
パンツ型は脱ぎ履きがしやすい分、漏れやすい形になっています。
100%漏れなくすることは難しいですが、ちょっとの工夫だけで【漏れにくく】することはきます!
ぜひ、試してみてください
テープ型紙おむつの当て方
テープタイプは団体によって当て方や言ってることが違うので混乱してしまうと思います。
ぜひ、色々な当て方をやってみて、自分が一番当てやすく漏れないやりかた、実際に自分も当ててもらい、苦痛でなく過ごしやすい当て方を研究してください。
この当て方も、数年後には
「え、まだその当て方してるの?」と言われているかもしれません。
一緒にアップデートしていきましょう!
おまけ:今はタブーとされているもの
昔は良しとされてきたこと、推奨されてきたことで、今はタブーとなっていることを紹介します!
①貝巻き(チン巻き)
これは、男性特有のパッドの当て方で陰部をくるむように当てる巻き方です。
タブーになった理由は、陰部に長時間尿が当たることで陰部がただれ、当てられた男性の中には「不快」だと感じる人がいることが分かったからです。
また、貝巻きをしなくてもパッド自体の吸収スピードが昔よりもはるかに上がったので、つたい漏れなどが減り、しなくても十分漏れなくなったからです。
しかし、私はこれは在宅では必要だと思っています。
なぜなら、交換がとても楽だからです。お尻の下に敷くパッドは身体の向きを変えないと交換できません。老々介護の方や、頻尿で何度も交換しなければならない人にそれはかなり【苦】です。
タブーと言われているが、必要枠だと考えています。
しかし、ギャザーを破って、そこに陰部を挟んで固定するのは完全タブーです。陰部がかなり頑丈な方でないと荒れます。
②パッドを破る
これはもうしている方はほとんど見なくなりましたが、パッドを重ねて上のパッドを破り、吸収率を上げるというやり方です。
タブーになった理由は破ることで中のポリマーが出ていまい、皮膚に付着すると皮膚トラブルを起こすため。重ねなくても1枚で十分吸収する安価なパッドが出たため。重ねて破ってもさして吸収率がアップしないことが分かったため。重ね使いする専用のパッドが出たためになります。
③テープの上にパンツを履く
これは、聞いたときはびっくりしたのですが、一部の施設で行われているそうで…。
理由は簡単です。意味がない。
ただ、これをやる理由は、認知症の方がテープを勝手に外してしまい、汚染してしまうために拘束の意味でパンツを履かせるケースがほとんどだと思います。
完全なる身体拘束なのでタブーです。
しかし、テープを外されてパッドやおむつを外されたらたまったものじゃない…!!
テープを剥がしてしまう理由に、おむつが不快な方や、痒い方、手持ち無沙汰でいじってしまう方と色々ありますが、まず不快な場合は当て方やおむつの選定が悪いだけなので改善してください。
ムレて痒い場合は、布タイプのおむつに変えたり(別ブログで紹介しています)、通気性の良いおむつに変えてみてください。
手持ち無沙汰の方は何か触っていられる別の物を用意してください。
テープを外す原因は必ずあります。
現実は、施設など原因を追究する時間や余裕がない場所であったり、介護する方の理解力が乏しく、しっかりおむつを当てられなかったり、仕方なく行っているケースだとよく分かっています。だからこそもどかしいですね。
④フラットシーツの利用
フラットシーツは大きくて吸収力がありそうですが全然ありません。
パッドとしてテープの中にいれるのは漏れる危険性があります。
清拭など身体の下に敷いて布団が濡れるのを防ぐために使用しましょう。
⑤パッドの重ね使い
先ほどもありましたが、パッドは破らなくても重ね使いはタブーです。
重ねると、その分厚みが出来てかぼちゃパンツのようにパンパンになります。
今は1枚でもしっかりと吸収できる、最大1580cc(総吸収量は2800cc)までとラインナップが幅広くなりました!
重ねて濡れるたびに1枚ずつ引っこ抜くという独自のやり方の方は重ねるしかありませんが。。。
貝巻きやパッドを破く方法は、学校でも伝えられていたやり方だそうです。
当然、それがタブーとなったことを知らない方は今もそのままやり続けていることでしょう。
メーカーさんが必死に良くしてくれたおむつを、ぜひ100%の効果で使用してください!